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2005年12月30日

犯罪者の精神鑑定

女子児童を殺した塾講師、
精神鑑定をするそうだ。


今日はちょっと本気で書くよ。
みなさんも一緒に考えて、
よかったらご意見をお願いします。
弁護士などの司法関係者も
よかったらコメント下さい。


そして話題を広めるのにご協力を→人気Blogランキング








何日か前にニュースで、
例の女子児童殺害犯の塾講師について、
精神鑑定をすることが決まったと報道された。

ここで私にはいつもの疑問が浮かぶ。


何のために精神鑑定するの?


お偉い方々の考えは、
私には理解できない。

精神鑑定をして、
殺人犯の精神状態が異常であったなら、
罪が軽くなる。

なんで!?exclamation&question

キチガイなら、何をやってもいいの!?exclamation&question
キチガイには、同情の余地があるの!?exclamation&question
キチガイって、保護される価値があるの!?exclamation&question

そもそも、


殺人犯で、
キチガイじゃないヤツって、いるの!?exclamation&question



私には司法の考えがサッパリ理解できない。

司法試験に合格するぐらいお勉強をした人たちも、
もしかしてキチガイなのか!?
だからキチガイの気持ちがよくわかるのか!?
同じニオイがするから守ってあげたくなるのか!?

私には司法の考えがサッパリ理解できない。

みなさんのご意見をお聞かせ下さいm(__)m


このブログは、
世の中の消費者がもっと賢くなり、
泣き寝入りをしない事を通じて、
「泣き寝入りを前提とした悪いヤツラ」を
社会から淘汰し、
その事をもって、
今より住みよい社会を作る事を目的としています。
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たくさんの人がこのブログを訪れてくれます。
泣き寝入りしなくても良くなる為の情報を
惜しみなく発信し続けていきますので、
応援をお願いしますm(__)m
posted by 鬼 at 08:35 | Comment(96) | 人の生き方について
この記事へのコメント
この文章に怒りを感じたので抗議です!
精神異常は本人が望んでなるわけではないですよ!
誰でも心が病むことはあると思います!
「キチガイ」なんて言い方しないでください!
鬼さんだって精神科に通うような精神状態になることが、将来あるかもしれないですよ!
「キチガイ」っていう言葉に抗議です!
Posted by 初めてのコメントです at 2005年12月30日 10:27
はじめまして。

少し前からあなたのブログを読んでいます。
時折うなずき、時々首を傾げ、それが刺激となっています。

今日のは頷きました。
人は、自発的に他人を殺すとき、人ではなくなるように思います。
その人ではないものに人権があるのは私にも不思議でなりません。
Posted by りあん at 2005年12月30日 11:11
暮れのご挨拶を、したのに〜
おせち料理作ってる合間を見計らって
来てみたら・・・

これは、前々から思ってました。
たしか、完全に精神異常と認められたら、「無罪」だったと、思うのですが・・・
人の人生を奪っておいて「無罪」ですよ!
あと、少年犯罪!
被害者は、それこそ泣き寝入りですよ!!

加害者の人権の前に、被害者の人権を優先させるべきですよね。

異常犯罪を犯した人は、おでこに
「異常犯罪者」ってい入れ墨をおすすめします。
そうしたら、再犯もかなり防げるのではないでしょうか。

感情的になってしまい済みませんです。
Posted by 凜子 at 2005年12月30日 11:38
初めてのコメントですさん
初コメントありがとうございます。
そういう風に取りましたか^^;

考え方は人それぞれです。
否定はしません。

が、私がここで言っているのは、
犯罪を起こした人の話であって、
精神異常者すべてを指してはいません。
むしろ、精神異常者なら全員が、
平気で犯罪を犯すのか、と問いたい。

精神異常者の中の、
殺人などを犯してしまう人を
キチガイと呼んでいるのであって、

私は、あなたがどんなに抗議しても、
キチガイが犯罪を犯すことを、
決して許容しない。

犯罪者は、
キチガイだろうが何だろうが、
キッチリと処罰してもらいたい。

そうでなければ、
世の中、宅間の様なヤツばかりになる。
あなたは、それでいいと思いますか?

宅間に殺された人間やその遺族より、
宅間のようなキチガイを擁護するのか?

心が病んだら、人を殺してもいいのか?

誰も心が病むことを蔑んでいるのではない。
心が病んでいたら刑罰が軽くなる風潮に対して、
「それでいいのか?」と問うているんだが。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 12:06
りあんさん
別に異論も言って頂いて構いませんよ^^
人の考えですから、
異論も当然あると思います。
むしろ真っ向からの異論は大歓迎です。
文章ですから、
考えを完璧に表現することは出来ませんし、
書き違い、読み違い、というのもあります。
また、誤解があっても、
コメントに書き込んで頂ければ、
それに対してコメントする事で、
お互いの考えについて議論することも出来ます。

ただ、コメントでの議論は、
多くの場合、
言いっぱなし、書きっぱなし
となり、
私のコメントに対するお返事がないか、
議論負けすると荒らしと化すか、
生産性のない異論が多いのも事実です。
まともに議論をするおつもりのある異論なら、
私も真面目に伺います。
過去に私の考えを修正したこともあります。

正直、過去の異論のほとんどは、
読み違いや、誤解、
もしくは一方的な誹謗中傷でした。
真面目に異論があれば、
意識して礼儀をわきまえて書き込んで頂ければ、
私も削除することなく、
真剣にコメントをお返ししますよ。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 12:14
凛子さん

少年犯罪もそうですよね。

私は実は子供の頃、
子供が犯罪を犯したら、
親が刑務所に入ると思っていました。

親がそう教えたのか、
勝手にそう思い込んでいたのか不明ですが、
親が自分の悪さのために刑務所に入ると思うと、
悪いことはしてはいけない、と思ったもんです。

民事については、
親に一定の監督責任があるんだから、
刑事についても、
親に監督責任を問うていいんじゃないかな〜
なんて思います。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 12:25
犯罪を犯すということは、それだけで精神異常者ですよ。
万引き癖がある人もそうですし、DVなんかもそうです。
セクハラもそうでしょうし、異常なスピードで道路を走る人もそうです。
みんな精神的に病んでいるんです。
子供の虐待なんて親としてみれば、明らかに精神異常者です。

それなのに殺人者だから、精神鑑定なんておかしい。
明らかに罪を軽減させるための手段に使われていると思います。
自分本位の考えで犯罪を起こす人達はすべて精神異常者だと思います。

犯罪者に精神鑑定は必要ありません。
Posted by gigshark at 2005年12月30日 14:16
こんにちは、鬼さん!
宅間しかり、今回の事件然り あと監禁王子小林容疑者(地元一緒です)
病気というより、性格の歪んだ者に見えます。
どこからが病気なのでしょうか・・・歪んだ性格のままでは、刑を与えても意味が無いと思います。
かといって今回の事件の容疑者に、精神に障害があると判定されて罪が軽くなる・・・という事にも反対です。
この記事、反応がどうなるか非常に気になります。
Posted by あといくら at 2005年12月30日 16:23
この話は、確かにいろんな意見があるかと思います。

誰もが触れたい話だけど、
諸刃の刃となり、意見を表立って言ったがために
結局蔑ろになる事が多いと思います。

この件を取り上げてくれた鬼さんに
おいらは感謝したいと思っています。


おいらは犯罪を犯した人の精神鑑定は反対です。
確かにおかしいと思います。

ここまでは、鬼さんと同じ意見です。



ただ、それが仮に、
自分の子供だったら親としてどう考えるかという事なんです。

親としての監督責任を問われるのは
当然と思います。

しかし、仮に、自分の子供が、その加害者もしくはその被害者でも、構いません。

そうなったら、子供のために親としてどう考えるかで
変わってくるような気がするんです。

加害者、被害者となった子供に
親として、何ができるかという事なんです。

その立場で変わってくるような気がします。



リストラ親父さま、
私事で申し訳ないのですが
この度メルマガを発行する運びとなりました。
引き続き、頑張って行きたいと思います。( ´-`)
Posted by エンドマー at 2005年12月30日 17:18
普通に暮らしていると「精神異常者=マイナスのイメージ(ある意味、敗者)」なのに、犯罪者の精神鑑定は、「異常者=免罪(ある意味、勝者)」となりますよね。
それを許す環境って変だと、私も思います。

異常だろうが何だろうが、人の命を奪ったら、同じように罰せられないといけないと思います。
「殺人犯で、キチガイじゃないヤツって、いるの!?」本当に、その通りです。
誰でも、ちょっと考えればわかることなのに。

精神鑑定自体も、どんなもんなのか、正直言って、疑問です。
Posted by モモジロー at 2005年12月30日 17:30
ご無沙汰しております。

鬼さんに強く同意します。
人を殺したりする瞬間なんて
誰も正常じゃないに決まっています。
これ、昔心理学の先生か誰かの本でも
同じ事読んだことがあります。
矛盾していると。
心神喪失で無罪なら
民事で損害賠償の請求も
被害者からできないのかな・・。
なら無罪なんておかしいです。

同じ人権を主張するなら
同じように罪を償うべきしょう。
Posted by アイリ at 2005年12月30日 17:59
gigsharkさん
弁護士も、犯罪者側に立つと、
それが仕事なのかも知れませんが、
刑を少しでも軽くしようと法律を駆使しますよね。
これも、どうなんでしょうね・・。
弁護するのが仕事ではあると思いますが、
社会正義の実現が最も重要な使命だと思うんですけどね。
基本的人権の擁護は、
社会正義を踏みにじってまで執拗にすべき事なんでしょうか?
どうも腑に落ちないですよね。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 18:23
あといくらさん
私は刑を与えるというのは、
その犯罪者を更生させる、という意味もあるでしょうけど、
犯罪抑止力の効果の方が重要だと思います。
悪いことをすれば、罰がある。
これが犯罪を未然に防止する役割があると思うんです。
精神鑑定や少年犯罪の問題は、
この犯罪防止の役割を潰していると思うんです。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 18:26
エンドマーさん
我が子が加害者もしくは被害者ですか?








全く意見は変わらないんですが^^;
我が子が被害者なら、
尚更、精神鑑定に反対すると思います。
我が子が加害者でも、
精神鑑定は求めないと思います。
というか、精神異常だからと、
刑の減免は求めないと思います。

エンドマーさんの言いたい事が
ちょっと理解できていないのかも知れません。
出来れば、もう少し
噛み砕いて教えてくれませんか?
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 19:22
エンドマーよ!
ついに株カテゴリーで3位か!
いつの間にやら綜合39位じゃねぇか!
いやぁ、おめぇさんも大きくなったじゃねぇか!
もちろんメルマガは登録したぜぃ!!
俺も株は素人だ!
おめぇさんに色々と教えてもらうぜ!
Posted by リストラ親父 at 2005年12月30日 19:24
モモロジーさん
その原因の一つに、
弁護士などの法律家が、
法律を、その立法趣旨などとはかけ離し、
テクニックとして使いすぎている部分に
一つの原因があると思っています。

破産一つ見てもそうです。
財産を差し出す代わりに借金を免除してもらう。
それが破産の本来の姿です。
しかし、法的責任を問われない限り、
財産を(似非)合法に隠そうとする債務者がいる。
また、それを指南する法律家もいる。
それが依頼人の利益になるからといって、
それは志ある法律家のする事ではない。

バレなければいいというものではない。
罰則がないからという問題でもない。

悪を悪として裁くことで、社会秩序を守る。
それが「法」であり、
それを実現するのが法律家であると思う。

そのモラルを忘れた法律家は、
ひまわりを胸に付けるのではなく、
頭にでも挿してくれ^^

あぁ、私があといくらさんなら、
頭にひまわりを挿した弁護士の
気の利いたイラストでも書くのだが(笑)
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 19:34
アイリさん

ですよね?
平常心で人を殺す人なんて
いないですよね?^^;
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 20:07
精神鑑定を否定はしない。
けど、順番が逆だよね。
鑑定するなら犯罪を犯す前でなければ意味が無い!
鑑定するなら全国民に義務付け、結果が悪と出たならその悪が消えるまで外に出すべきではないと思う。
また、罪を犯した精神異常者を死刑に出来ないのなら死ぬまで外に出してはいけないと思う。
だって繰り返すのだから・・・
Posted by 借金親父 at 2005年12月30日 21:25
初めてコメントさせていただきます。

基本的に鬼さんの意見に賛成です。

仮に精神鑑定をして、無罪なり罪が軽減
される場合としては、本人が自分が誰な
のか、ここが何処なのか、何をしている
のか、など、完全に理解できていない状
況ならば、やむを得ないと思いますが、
その場合は、生涯、どこかに隔離しとい
て下さい。

武器を用意し、体力的にも圧倒的に弱者
である幼児や子ども(しかも被害者は女
の子が圧倒的に多い)に襲い掛かる卑劣
な狂人に、同情できるヤツの心がわから
ない。死刑以外の選択肢はありえないし、
それができないなら、手足を縛って、遺
族に引き渡すようにしてください。

自称人権派の人々には、仮に自分の家族
友人が殺害されても、犯人を守ることに
全力を尽くして欲しいですね(w

それに、ホントに狂ってるなら、屈強な
米兵や、動いているトラックや電車など
に襲い掛かっても不思議ではないのに、
常に犠牲になるのは、弱者である。

ヤツらは自分より弱い者を選んで襲って
いる。その判断力はある連中ばかりだ。

人を殺したら死刑。でいいじゃん。
わかりやすいし。
でも、現在の日本では2人以上殺さない
と死刑にならないってのは納得できない。

殺人者の命1人=被害者の命2人分

絶対、おかしいよね。

長くなりまして、申し訳ございません。
Posted by KAK at 2005年12月30日 21:40
鬼さん、はじめまして。
サラ金日記初期からの読者ですが、初コメントです。
殺人犯って、殺されても文句いえないですよね?自分は人を殺すけど、殺されたくないっていうのはおかしい!
殺人犯として確定したら、被害者の遺族にくれてあげればいいんじゃないですかね?
お好きにどうぞって。
Posted by FDSn at 2005年12月30日 22:15
親父さん
それは言えてますね。
先にやるべきだ。
既に犯罪を起こしてるんだから、
もう今さらやっても仕方がない。
しかもそれに税金を遣うんだと思うと、
余計に腹が立つ。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 23:43
KAKさん
そうですよね。
判断能力がない割には、
そういう人たちは決まって、
女や子供ばかり狙って、
自分の身の危険は回避している。
格闘家を襲った精神異常者など
聞いたことないですよね。
自分を守る判断能力は持っていて、
相手を傷つけてはいけないという
その部分の判断能力のみ欠落している。
そんな人を保護する理由が見当たりませんよね。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 23:47
ADSnさん
初期からの読者の方ですか!
嬉しいですね♪
原始の刑法は、
ADSnさんのおっしゃるように、
殺人を犯した場合は、
遺族に殺す権利を与えられていたようですね。
ただ、今は文明社会で、
それを許すと社会の発展とは逆行してしまいます。
人の感情的には、それが正解なのかも知れないですが、
それを認めると、
民族の確執などに繋がってしまう。
例えば、
日本人は我々の民族を虐待した。
だから我々は日本人を殺してもいいんだ。
みたいに^^;
そういう復讐の連鎖を防ぐために、
今の制度はあるんだと思います。
でも、かつての制度がそれを認めていた事からも、
本来の人間の心情からすれば、
FDSnさんの言うように、
復讐というのはある意味、正当なものだと思います。
だからこそ、
必要以上に加害者を擁護する今の風潮に問題を感じるんです。
これでは、FDSnさんの言う様に、
復讐を求める声が大きくなり、
社会が原始の時代に逆戻りしてしまう。
Posted by 鬼 at 2005年12月30日 23:54
鬼さんこんばんは。

精神鑑定して異常なら罪が軽減されると
言うのは本当におかしな話だと思います。
借金親父さんが言うように、
死刑が無理なら終身刑で一生社会に出てこれないようにしてほしい。

刑を軽減してまた社会へ出て同じく犯罪を
繰り返す加害者がいることを考えると
本当にいろんなことで疑問や矛盾を感じます。
Posted by まい at 2005年12月31日 00:03
まいさん
世の中、おかしな事がたくさんありますね^^;
人それぞれの立場があるから、
考え方もそれぞれあるのでしょう。
でも、それを見て見ぬフリをしていると、
主張する人の意見ばかりが採用されてしまいます。
この問題のように、
精神鑑定で刑が軽くなる事に対して、
圧倒的多数の人が反対しているにもかかわらず、
現実にはそれで刑が軽くされている。
これは、一般人の常識と、
現実の制度が、大きく乖離した例だと思う。

でも、こういう例は世の中にはたくさんあります。
特に一般に「触れたくない話題」の場合に
こういう例は顕著に見られる気がします。

今回の問題については、
精神異常者に対する配慮という部分。
他にも、
障害者に関する問題、
部落差別に関する問題。
こうした「社会的弱者」とされる人が絡むと、
人は話題を避けようとする。

障害者には金を出せ。
ハッキリ言っておかしいでしょ?
障害者は、心身に障害があるという話であって、
必ずしも金に困っているとは限らない。
でも、障害者に対する経済援助となれば、
反対する人は少ない。
できれば触れたくない話題だからだろう。

それでは社会は良くならない。
社会に「禁句」があってはならないんです。
禁句と思われる部分こそ、
もっともっと議論が必要だと思うんです。

また、「社会的弱者」を自称する人は、
社会に「禁句」を作り、
社会を悪い方向へ導く。
だから私は「被害者」が嫌いだ。

被害者が助かる道は、
被害者自らが、被害者の殻を破るしかない。
それ以外に、助かる道はないんだ。
社会に助けてもらっても、
被害者である事に変わりはない。
被害者を卒業したいのなら、
「被害者」を自称してはいけない。
本当の被害者と呼べるのは、
自分に落ち度が「全く」なかった場合だけ。
人と人の揉め事に、
落ち度ゼロというのはあり得ない。
借金にしてもしかり、
男女関係もしかり、
雇用関係もしかり。
被害者になりそうになれば、
自らそこを脱出し、
可能な限りの抵抗をする。
これが自立した人間の判断だと思う。
泣き寝入りしたのなら、
それは被害者ではない。
自らの選択で敗者を選択しただけだ。
敗者と被害者は違う。
世間は今、敗者と被害者を混同し、
敗者を擁護する風潮がある。
敗者は滅びる。
これが自然の摂理だと、私は思う。
それが嫌なら、自ら脱出せよ、と私は言いたい。
敗者を社会が守ろうとすると、
その社会は滅びる。
そんな気がする。
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 00:49
初めてコメントします。

私もニュースをみて、「は?」と思いました。
精神鑑定って、誰のため?
なんの為に行うのでしょう。

罪を犯したら、償う。
これって当たり前のことじゃないんですか?

どんな理由があろうと、罪を犯した事実は変わりません。
犯した罪は、消えません。
それなのに、どうして理由をつけて加害者を擁護するのでしょうか?

罪を罪と認めさせて、償わせる。
そのプロセスなしに、真の更生はありえないと思います。

もし今のまま精神鑑定を続けるのであれば、異常者は一生涯、隔離されるべきです。
罰を受けない代償であり、新たな被害者を出さない、確実な方法です。

中途半端な擁護こそ、更なる犯罪を生むことに、早く気づいて欲しいものです。
Posted by とらにゃん at 2005年12月31日 01:29
鬼さん初めまして。
基本的人権っていつの間にやら当たり前の考え方になっていますが、そもそも人権ってどこからきた考え方なのでしょう?知っていても「わかりきったこと書いてんじゃねーよ!」と怒らないで下さいね。

基本的人権とはもともとキリスト教の考え方で、神様に与えられた全ての人が持っている権利です。
キリスト教徒には、神様に与えられた権利を人間ごときが作った法律で裁いていいのか、という考えがあります。だから犯罪者にも人権があるわけです。死刑廃止論も実はその考え方からきています。
だから、人口の数%しかキリスト教徒のいない日本人には、基本的人権という概念や死刑廃止論なんては実は関係ないんですね。

で、司法試験に合格するぐらいお勉強した人達の考え。
「学校で人権は大事とお勉強したから。」
ただそれだけなんじゃないですか?
Posted by アヒャーΣ(゜∀゜)スガーン!! at 2005年12月31日 04:13
鬼さん

すみません、補足します。

少年犯罪のケースで、思った事なんです。


第三者になった場合、加害者(犯罪者)の精神鑑定は反対

被害者になった場合、加害者(犯罪者)の精神鑑定は反対

加害者になった場合、加害者(犯罪者)の精神鑑定は??


お恥ずかしいことに、まだ、
明確な答えがあるわけではありません。

立場によって、考えが変わってしまう気がするんです。
自分でも書いていて矛盾してるなぁと思います。


>我が子が加害者でも、
>精神鑑定は求めないと思います。
>というか、精神異常だからと、
>刑の減免は求めないと思います。

万が一、加害者が自分の子供だったら、
「少しでも、刑罰を軽くするため」という意味ではなく
親として、その子供に何ができるだろうか?

と、考えたんです。

本当に社会秩序を優先できるだろうか?


究極の話ですが

「死刑執行直前の我が子に、何と声をかけてあげられるだろうか?」


「その言葉」が、知りたいんです。
「その言葉」が答えになるかなぁと思ってるんですが。

どうでしょうか?



リストラ親父さん
勿体無いお言葉ありがとうございます。
チャンスを下さった親父さんには
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
中身がついていけてないのではと心配していますが、
努力を惜しまず頑張っていきます。
Posted by エンドマー at 2005年12月31日 08:36
鬼さんありがとうございます。

被害者と敗者は違いますね。
私は離婚してシングルママですが、
自分が被害者と思い続けていました。

今の私は被害者ではなく敗者です。
借金・男女関係・雇用関係・・・
でもこのままではいたくない。
自分が脱出しようとしなければ
なにも変わらない。
変えていきます。
今年一年、ありがとうございました。
来年も頑張ってください。
応援しています^^
よいお年をお過ごしください。
Posted by まい at 2005年12月31日 09:44
おはようございます。鬼さん。

一生出てくるな・・・被害者に引き渡せ・・・
厳しい意見続出でドキっとしました。

>悪いことをすれば、罰がある。
これが犯罪を未然に防止する役割があると思うんです。

それでも、犯罪は起こってしまう・・・。
宅間もそうでしたが、あれだけオカシイ感覚になると、死すら怖くないのだと思います。(なんでさっさと死刑にしちゃったのかな・・・。)

死刑よりも厳しい恐ろしい更正プログラムを課するなど、生きて一番辛いコトを犯罪者に体験させて更正させるなど(多分更正は無理だな・・・一生かけて)・・・ってこれはまた税金がかかりますね。何で人を殺した人に金かけるのかっつーの!!
すみません、混乱してしまいました。まだ人権擁護的な偽善の考えが抜けません。

司法関係の方のご意見もお聞きしたいですね。

>自ら脱出せよ
すごく説得力があります。

浅はかな考え、文章変でごめんなさいm(__)m
鬼さんの記事は次から次へと考えさせられるテーマです。ぜひこのテーマも続けていただきたいです。
Posted by あといくら at 2005年12月31日 10:50
とらにゃんさん
司法の現場では、
どう考えているのでしょうね?
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 11:02
アヒャーΣ(゜∀゜)スガーン!!さん

私はキリスト教徒ではありませんが、
キリスト教を悪い宗教とも思いません。
だから基本的人権という考え方には
基本的には賛成です。

ただ、
人権は権利です。
権利と「対」のものに義務があります。
人権とのバランスが難しい義務に、
社会秩序を維持する義務というものがあります。
つまり公共の福祉のために人権を利用する義務です。
国民が基本的人権を主張するためには、
国民自身が不断の努力をしなければならない事は、
憲法にも定めてあります。
だから、私は日本の基本的人権に対する異論はありません。
むしろ基本的人権の濫用は憲法で禁じられています。
それらの濫用を法律家自らしている、と
私は思います。
つまり、
犯罪者を精神鑑定で刑の減免をすることは、
憲法違反だ、と思うわけです。

> 神様に与えられた権利を
> 人間ごときが作った法律で裁いていいのか、
これは難しい問題ですよね。
でも、法律で裁く前は、
遺族が裁いていたわけです。
先のコメントにも書きましたが、
そんな原始に逆戻りするような事でいいと思いますか?
一個人の人権よりも、社会秩序が優先する。
これが「法」の意義です。
法がなければ、社会は大きくなれません。
法がなければ国家が存在できません。
原始時代のように、
民族や部族単位でしか社会が形成できません。
そして、犯罪で傷付いた心を、
「復讐」で癒すしか選択肢がなくなるのです。
私は、そんな、社会の後退は望みません。
むしろ、さらなる進化を呼びかけているんです。
犯罪者の精神鑑定に対する意見は一致ですが、
求める方向性は全く逆ですね^^;
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 11:24
エンドマーさん

> 加害者になった場合、加害者(犯罪者)の精神鑑定は??

きっぱり「反対」です。
そこで反対できないなら、
我が子が犯罪を犯した原因は、
親のその考え方にあると考えます。

罪を犯したら償う。
その事を教える絶好の機会に、
真逆の事を教えるなど、
親として最も恥ずべき事じゃないですか?

> 死刑執行直前の我が子に、
> 何と声をかけてあげられるだろうか?

「ごめんね。」
それしか思い浮かびません。

そうならない様に努めるのが、
親の義務じゃないですか?
それが出来なかったのなら、
ごめんね、しか思い浮かびません。
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 11:30
まいさん
そうですね。
その被害者の殻を自ら脱ぎ捨てるには、
私は、その加害者とした相手と、
もう一度正面から向き合う必要があると思うのです。
人はトラウマをバネに強く生きることが出来ます。
でも、トラウマをバネに強くなった人は、
心のどこかに歪みを抱えています。
その歪みが家族に出ることが多々あります。
例えば我が子を共依存にしたり、
トラウマの原因になった人と、
あまりに似た人ばかりに魅かれたり、
逆に正反対の人ばかり求めたり、
トラウマをそのままにしておくと、
トラウマに拘束された人生をおくる事が多いようです。
養育費のテーマの時に、
執拗に請求を推奨していたのも、
そういう部分があってのことです。
その部分を避けていると、
むしろ、それに拘束された道を歩きがちです。
その過去との決別のきっかけとしても、
自分を見つめ直す機会としても、
私は請求することをお薦めしていたのですよ。
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 11:51
あといくらさん
私も司法関係の方の意見が聞きたいです。
kennyさんは、もう正月休みかな?^^;
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 11:53
この記事を読んでサラ金日記の
『麻原いつまで税金で食わせんの?』
9/1の記事を思い出読み返しました。
殺人者の精神鑑定が、原因究明になり、
再発防止のために活かされるならまだしも、
それによって刑が軽くなるなんて許せん!!
殺人者に(少年犯罪も)更生の余地はない、精神鑑定にかかる税金も、自分で働いて返せ。
活かさず殺さずでス。
留置所の中で自分の食い分以上に働き、
留置所の中で更生し、働いて社会貢献すべき。
出てきたらダメです。

9/1の記事の
このときも鬼さんの問いかけがなかったら、
今までの私は
そのニュースに怒りを覚えても
今までの私は、結局自分には関係ないから、
自分にはどうすることもできないからと
どーせ世の中は変わらないと
考えることさえしなかった。
でも違うんですよね。
自分の頭の悪さとか知識の浅さとかは関係なく
まずは自分の頭で考え、
自分の意見を持つこと。
司法の現場の人にまかせっきりでなく、
注目すること、
まずはそこからかなと思います。
自分は世間知らずでしたけど、
このブログで皆さんと一緒に成長しいけてる感じがしてうれしいです。
少ない頭でいっぱい考えます(笑)
まだまだ考えます^^
Posted by りな at 2005年12月31日 12:07
鬼さん

ありがとうございます。

素晴らしい。

納得させて頂きました。
身近に似たいような事があったもので
その方も子供に謝っていたようです。

「犯罪は親の責任」

犯罪を犯した子供を持つ親がすべき事
改めて親としての重大さが認識できました。
どんな立場だろうと精神鑑定は拒否します。

そうなると、本当に精神鑑定は憲法の濫用
以外の何者でもない事になりますね。


今年一年ありがとうございました。
来年もこのブログの発展を応援しています。
Posted by エンドマー at 2005年12月31日 13:19
投稿掲載していただけなかったようですね。
コメント読みました。
私には被害者意識がまだまだ根強く残っているのかもしれませんね。
鬼さんの意見に胸を打たれました。
来年も、鬼さんの言動に注目させていただきたいと思います。
がんばってください^^
Posted by DAM at 2005年12月31日 16:11
りなさん
そうです!
考えることが大事なんです。
物事の是非も大事ですけど、
それは、人に言われたからこうだ、
じゃなくて、
自分の頭で考えて、
その結果、こうだ、じゃないとダメなんです。
犯罪者って、
主犯格が罪が重いですよね?
でも、私は主犯格じゃない人も
同罪でいいんじゃないか、って思ってます。
何故なら、
自分の意思で悪事を働く人も悪いですが、
人に言われて悪事を働く人も悪いです。
むしろ、人に言われて悪事を働く人の方が、
危険な気がします。
そういう人は「自称被害者」に多い気がする。
「自称被害者」は、新興宗教などに騙されやすい。
意思を強く持って、自分の頭で考えないと、
「被害者」と思っていたら、
自分が「加害者」だったとなりかねないと思います。
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 18:19
エンドマーさん
ありがとうございます。
来年もいい年にしましょう^^
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 18:22
DAMさん
投稿削除しましたか?
どんなコメントか覚えてませんが、
荒らし的と私が判断すれば削除しますよ。
ここは公の場です。
公序良俗に反するコメントを削除するのは、
ブログ管理人としての責務です。
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 18:24
>むしろ、人に言われて悪事を働く人の方が、
危険な気がします。
ほんとそうですよね。
いろんなことにも通じますよね。
大きな組織の下で
麻原の下の人も
建築偽造問題しかり、
サラ金社員しかり(これは私ごとですが)
言われるがままに犯罪行為をしている。
人のせいや環境のせいにしないで、自己責任で、
流されない自分でいたいですね。
罪も、精神異常のせいにしちゃあいけないな。

鬼さんいつも、
考える機会を、ありがとうございます。
来年もよろしくですm(_)m

Posted by りな at 2005年12月31日 20:24
りなさん
こちらこそ、よろしくです^^
Posted by 鬼 at 2005年12月31日 21:05
コメントレスに感謝します。

ただ、ひとつだけ。
首を傾げる時=異論を唱えたい時 ではありません。
たとえば、今回のように強く共感する部分があって書いたコメントですのに、そのお返事が建設的な異論なら歓迎という部分に終始したものでありましたことは首を傾げることです。
が、これにも異論を挟まなくても
「なぜ鬼さんは共感する気持ちを汲み取ってくださらなかったのだろう?
「もしかして鬼さんはいままで大変だったから身構えるようになられてるのかも」
「ならば他意はない事は伝えておくべきかもしれない」
という自分のなかでの問答で済みますよね?

私がこのサイトの文章を読んで受けている刺激とは、そのようなものです。

来年もぜひ私の考えもしなかった目線からの文章をたくさん読ませてください。
楽しみにしております。
Posted by りあん at 2005年12月31日 23:26
子供が加害者側でも、精神鑑定は断ります。 
被害者の将来を奪ったのですから、子供にも将来はないと思います。

死刑直前の子供の前では、泣くことしかできないかも。                 親である自分に対する情けなさで。     

今年は鬼さんのおかげで、助けられました。 読んでいるだけで、心が楽になりました。  来年も厳しい意見楽しみにしています。 
Posted by おばかな親 at 2006年01月01日 01:07
来年ではなく、今年でしたね。       夢中になって読んでいたら、        年が明けていました。     
Posted by おばかな親 at 2006年01月01日 01:11
りあんさん
結局、批判ですか?(笑)
お好きなように(笑)
Posted by 鬼 at 2006年01月01日 09:25
おばかな親さん
あけましておめでとうございます^^
Posted by 鬼 at 2006年01月01日 09:27
おけましておめでとうございます。

今回のコメントも深く考えさせられました。私も犯罪者の精神鑑定には反対です。人を殺すことは明らかにその時点で精神異常なんです。だから鑑定して異常だから刑を軽減なんてちゃんちゃらおかしいです。

また、殺人を犯す理由(理由なんて無いですが、適当な言葉が思い浮かばず)ですが、少年犯罪や宗教的集団殺人の他に、恨み怨恨があったり、その場でどうにも腹が立って(ばかにされたり)といったものも、理性の欠如ですから異常でしょうね。

借金のコメントも少々
最近、必要品以外お金をめっきり使わなくなりました。借金持ちなのでそれが当然ですが、以前より考えのシフトが出来てきています。あとは持続あるのみ!
Posted by kazu at 2006年01月01日 10:12
kazuさん
あけましておめでとうございます^^
消費以外の楽しみがあれば、
消費に頼る必要なんてないもんですよ^^
Posted by 鬼 at 2006年01月01日 10:53
メルマガ見て来ました〜。
サラ金日記さんお久しぶりです。って名前変わってますね。しかも鬼さんって…(笑)半年で何かあったのかな?
あれから(?)サラ金日記さんの1億円借りる方法を自分なりに体験しました。結構借りられるものですね。
ではまたメルマガ楽しみにしてます。
Posted by 前P at 2006年01月01日 11:33
前Pさん
何だか懐かしい名前ですね^^;
メルマガ半年ぶりに出してみました(笑)
考えたら、当時は
そんな記事まで書いてたんですよね^^;
Posted by 鬼 at 2006年01月01日 12:15
鬼さん、コメントありがとうございます。
そうですね。消費以外の楽しみですね。
今まで、ストレスが溜まると衝動買いに陥っていました。
毎日したいことが出来たので、ここ数ヶ月、衝動買いからは逃れられました。
これからも、この考えを崩さずいこうと思います。
Posted by kazu at 2006年01月01日 18:07
kazuさん
それがいいと思います^^
Posted by 鬼 at 2006年01月01日 21:51
私のおじいちゃんは人を殺した。
60年前。
子供の頃に聞いた話だから、詳しく覚えていないけれど、南の島で銃を持たない母子だったそうだ。
ここの論理では、おじいちゃんは犯罪者でキチガイで即死刑ですね。

でも、おじいちゃんは死ぬ直前まで悔やんでいた。
生きて働いて罪を償うんだと言っていた。

やさしいおじいちゃんだった。
Posted by 通りすがり at 2006年01月02日 20:13
2度目の書き込みです。

人は心の状態に係わらず行った行為に対し
て裁かれるべきと考えます。

被害にあった人には加害者の気持なんで関
係ないから・・・

刺されても、撃たれても痛さや無念さには
関係ないと思うから。

人としてやってはいけない行為には罰を与
えるべきですね。

どんな状態の人にも
Posted by ケガニ at 2006年01月02日 21:20
通りすがりさん
この記事を読んで、
そういうコメントしか書けないなら、
私からあなたへ贈るコメントはありません。
ただ、一つだけ質問させて下さい。
あなたのおじいさんがあなたのコメントを読んだら、
嬉しいと思うでしょうか?
それとも恥ずかしいと思うでしょうか?
Posted by 鬼 at 2006年01月02日 22:35
ケガニさん
私もそう思います。
精神鑑定の結果、
被害者が犯人を狂わせた、と鑑定されたなら、
刑の面々も理解できます。
でも、精神異常と被害者が無関係なら、
犯人の刑の減免はおかしいですよね。
Posted by 鬼 at 2006年01月02日 22:39
初めて書き込みします。
以前このブログに偶然たどり着いて、書いてある内容がすごく勉強になるので、通読させていただきました。いつもこのブログに来ているわけではないのですが、メルマガに呼ばれてしばらくぶりに読ませていただきました。少し話させてください(ちなみに私は司法関係者ではありません、法律を勉強したこともありません、あくまで本などで得た知識と自分の経験からの考えです)。

まず、警察が逮捕するのは容疑者であって犯人ではありません。
裁判が終わるまでは犯人ではない、というのが法律の考え方です。

で、精神鑑定の意味ですが、これは別に刑を軽くするために行うのではなく、その容疑者に責任能力や判断力があるかどうかを判断するためにあるのだと思います。
もしそのような能力がなければ、例えばの話ですが、誰かに誘導されてその罪を犯した、という可能性もあるわけです。

精神鑑定の結果、自己責任能力があると判断されれば、凶悪犯罪の場合死刑も視野に入れてその罪の重さを決める審議が行われ、責任能力なしと判断された場合でも、別に無罪放免になるわけではなく、治る病気であれば治してから、その起こった事件の責任を誰が取るべきなのかを審議するのです。

しかし法律は人が作り、人が使う道具ですから、当然人と一緒に成長します。言い換えればまだまだ未熟な面もあるということです。

例えば責任能力はないがこの容疑者が実際に犯行を犯し、しかもその責任能力のない人間に対して(管理)責任のある人間がいない場合、これは犯罪が成立しない。とはさすがに言えないので、刑を少し軽くしてその責任を取れないと判断された人に責任を取らせる、という論理的にもおかしいし感情的にも不満が残るという判決が出てしまうのではないかと思います。

法律とは人が人を裁くために作ったルールですから、その時代や場所に大きく左右されます。今の日本の法律は論理的に真実に近づこうという立場ですから、人々の感情からはかなり離れたところにあると思いますし、時間だってかかります。
また人が人を裁くとき、感情をまったく無視してもいいのかという問題もあるでしょう。

でも・・・これは個人的な意見ですが、私としては人の感情寄りに裁かれるより、論理寄りに裁かれたほうがどちらかといえば納得できる、と思っています。

長々と失礼いたしました、今年は例年にない寒さだそうで、鬼さんもお体に気をつけてがんばってください、応援しています。
Posted by りょうたろ at 2006年01月03日 02:45
りょうたろうさん
で、りょうたろうさんは
今の司法の現場は論理的だと思いますか?^^;
私は、司法の現場だけに委ねるのではなく、
私たち一般国民も、
こういう社会問題をしっかり見つめ、
常に問題視して、
自分の頭で考えるべきだと思うのですが、
そういう必要はないと思いますか?
司法が発展途上だから、
黙って眺めておけばいいと考えますか?
Posted by 鬼 at 2006年01月03日 09:35
いえ、私もそうは思いません
発展途上だからこそ、眺めているだけではなく行動することが必要だと思います。

例えば以前鬼さんがおっしゃっていた、現在の司法制度に疑問を感じるという意味で最高裁判官に不信任のチェックを入れて投票するという方法などはなるほどなと思い、私も次の投票の機会の時にはぜひやりたいと思いました。

鬼さんのブログの場を借りて恐縮ですが、
私の考えていることはこうです、
まず司法制度を理解してからその問題点に取り組むのはやはりプロの人たちに任せるしかないと思います。
それ以外の一般人に必要なのは情報ではないでしょうか。判断する材料がないのに発言してもそれは野次になるだけだと思います。

ですから私が今思いつく具体的な行動は・・・

興味のある問題については自分で調べてブログなどで世の中に向けて発信する。

有権者としてせめて自分が投票する政治家については自分で調べる。(政治家のほうでも法改正で今までより自分の考えを世の中に向けて発信しやすい環境になったので、この方法はかなり幸先明るいのではないかと個人的には思っています)

今思いつくのは以上の二点です、鬼さんも何か考えがおありのようなのでぜひ伺いたいです。

それと前回の投稿の補足ですが、

精神鑑定で異常と判断され、なおかつ保護者がいない(または保護者に管理能力がない)人というのは、完全に社会的弱者です。その弱者に対して減刑されたとはいえ刑が言い渡されその責任を取らせているわけですから、一応今の司法の枠内で被害者の立場に立った判決は出ているということが言いたかったのです。

つまり、

精神鑑定がなぜあるのかという疑問に対して
必要だからあるのだということと、
精神異常であれば無罪という誤解に対して
そんなことはないよと言いたかったのです。
回りくどい言い方をしてすいませんでした。

長々とすいません、最後にもうひとつだけ・・・
精神異常者が弱者なら、子供だって完全に弱者ですよね。
弱者がより弱いものに対して起こした犯罪にはもっと厳しい判決を下してほしいと私も思っています。

ですからそのような法律を作るためにも、自分の選挙区内に同じ考えの議員候補がいたらその人に一票を投じたいと思います(もちろんほかの公約の内容を吟味することも忘れてはいけませんが・・・)。
私たちの身近に法律はあり、その法律を作る立法にはある程度直接関われるということを、ほかの人にももうちょっと自覚してほしいと思っています。

Posted by りょうたろ at 2006年01月04日 01:14
りょうたろうさん
詳しいご意見ありがとうございます。
ただ、意見の行き違いが一点と、
意見の合わない部分が一点、
それとりょうたろうさんの主張に、
矛盾が一点あるようです。

まず、
精神異常であれば無罪、
という誤解はしていませんよ。
刑が「軽くなる」「減免される」
という事に対しての疑問視です。
私は無罪だから問題だ、
と言っているのではなく、
軽減でも納得がいかない、と主張しているんですよ。

そして、そこが、
私とりょうたろうさんの意見の合わない部分ですよね。
精神異常と診断された場合、
普通に懲役などにしても無意味でしょう。
精神異常によって、
反省の気持ちなく刑に服しても、
それは何の意味も持たない、
そうは思います。思いますが、
それで病院送りにするならば、
退院してから刑に服すなり、
「反省した」と医者が保証するなり、
とにかく出所してから再犯を起こす可能性を
ゼロにしてから出してもらいたい。
現に出所してから再犯を犯す人が多いのだから、
私は現状に問題があると思っているし、
政府も問題があると承知しているから、
出所後の行き先を被害者に告知する制度なんかを
検討するのだと思います。
ですので、
私はこの意見については、
一国民として、折れるわけには行きません。
無罪でなければOKではなく、
精神異常で刑を減じることも許容しません。

それと、りょうたろうさんの意見の、
矛盾した部分が気になります^^;
精神異常者に対する刑の減免は許容して、
未成年者に対しては許容できないのですか?
その理由がよくわからないので気になります^^;
Posted by 鬼 at 2006年01月04日 09:47
横から済みません。

無罪を言い出したのが私なので
ちょっと、責任を感じてしまいました。
なので調べて見ました。

刑法第39条
・心神喪失者の行為は、これを罰せず。
・心神衰弱者の行為は、その刑を軽減す。


罰せず=無罪 と私は解釈してます。

本当に余計な事を言い出して

済みませんです。



ハッキリ言って「鑑定」をするのも
「裁く」のも「人間」ですから・・・ね

Posted by 凜子 at 2006年01月04日 10:09
凛子さん
いや、別に責任など感じる必要はないでしょ^^;
凛子さんの意見ですし、
りょうたろさんも単に意見を言ってるだけの話ですし、
意見はぶつかったっていでしょ^^
議論して、みんなで妥当な線を見つければ。
法律なんてものも結局は、
みんなの声を集めて、それを具体化したものです。
法律は法律家に任せてとか、
国民は選挙だけに参加して、
政治は政治家がするもの、
という考え方もありますが、
私は国民も積極的に意見を言っていくべきだと思います。
選挙なんてイベントですし、
所詮、公約なども守られる保証はありません。
このブログのコメントでも、
大半は現行の制度に対して疑問の声です。
ならば改正するのが流れであって、
改正が妥当ではない、というなら、
妥当でない根拠を国民にわかりやすく説明するのが、
政治家の役割です。
そして、法律を拡大解釈するのか縮小解釈するのか、
そのサジ加減は司法に委ねられています。
国民が声をあげる事によって、
司法判断も右にも左にも動くんです。
私は「説明なき反論」を荒らしと位置づけます。
説明付きの反論は議論なので歓迎しています。
りょうたろさんの書き込みは
荒らしではありませんので、
凛子さんが責任を感じる部分なんて
これっぽっちもありませんよ^^
Posted by 鬼 at 2006年01月04日 11:16
はい。分かりました。

りょうたさんが荒らしとは
思ってないです^^

ただ、誤解をさせてしまったかな?
と、思ってしまって・・・

本当に「言葉」は難しいです。


では、失礼いしました。
Posted by 凜子 at 2006年01月04日 11:46
凛子さん
そうですね。言葉は難しいです。
でも誤解があっても、
対話を続けていれば誤解は解けますし、
間違っていれば修正もできます。
誤解を恐れて対話をやめてしまうより、
誤解を恐れず対話を続けるほうがいいでしょうね^^
だから私も今後も継続して発信しますので、
今年もよろしくお願いしますね^^
Posted by 鬼 at 2006年01月04日 12:14
こちらこそ

宜しくお願いします^^

私の今年の抱負にしますね。
Posted by 凜子 at 2006年01月04日 12:46
なるほど、わかりました。
鬼さんの文章はとてもわかりやすくて勉強になります

私の主張を整理するとこうです。

まずやはり精神異常者は弱者であり、
法律というものは社会においての人としてのルールである以上
やはり弱者には手を差し伸べてほしい
一握りの異常者が問題を起こしたからといって
全体を断罪するような方向にはいってほしくない

ということです。

後矛盾した意見の部分ですが、
言い直させてください

これは子供が犯罪を犯したときの話ではなくて
子供が被害者になったときの話しです。
つまり精神異常者は一般の人と比べると弱者ではあるけれども
腕力などは子供や女性よりも強いわけですから
精神異常者といえどもそういう人に暴力をふるった場合には
罰する法律は必要だとおもいます。

つまり、現状に問題があるという点では意見は一致しているのではないでしょうか。

鬼さんを説得しようという意思は初めからまったくありません。
ひとえに私の文章力の問題です。

ああ、もっと柔らかくて解りやすい文章が書けるようになりたい・・・です。

>>凛子さん

私のほうでも謝らせてください。

今回始めてコメントしようと思いたち
自分の考えを文章にしてみたとき
あまりにもだらだらと長くなりすぎてしまい
これはコメントとしては長すぎて、荒らしと思われるのではないかという懸念は最初からありました。
それで肝心な部分をはしょったり、言葉足らずになったりしてしまったのです

なのでもう一度だけ言い直させてください

確かにその解釈に間違いはないのですが
それだけでは足りない部分もあるのです。

詳しく書くと長くなるので
http://www.ron.gr.jp/law/law/keihou.htm#1-7-genmen
ここの第七章を見てください。

さらに簡単な説明をしますと、
法律には読み方があって
まず最初に決めた決まりがあり、
そこに不備があったときに、また新たな決まりを付け加えていく
というやり方をとっています
ですからこの場合の読み方としては
第38条→第39条→第38条2項→第39条2項→第38条3項
というように読むのです

ですから現状では犯罪を犯した人が精神異常者と診断されたときは
第38条3項の
法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない。
ただし、情状により、その刑を減軽することができる。

という扱いになっているというわけです

じゃあそもそも精神異常者ってどういう基準で決めるのか、
という問いには
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E8%83%BD%E5%8A%9B
こちらが参考になるかと思います。

今回は本当に勉強になりました
真正面から相手をしてくださった鬼さんのおかげです。

現在の私の文章力ではこれが精一杯ですが、これから精進します。
ご容赦ください。
Posted by りょうたろ at 2006年01月05日 02:03
> まずやはり精神異常者は弱者であり、
> 法律というものは社会においての
> 人としてのルールである以上
> やはり弱者には手を差し伸べてほしい

ここが私と根本的に考え方の違う部分でしょうね。
弱者、弱者、弱者・・・
私は、この考え方が嫌いです^^;
この考え方が加速すれば、
人間社会は間違いなく衰退します。
そして滅びるでしょうね。

弱者は社会が救おうとしても救えない。
弱者を救えるのは、弱者自身です。

社会が救おうとして救われた弱者っていますか?
自らを救おうとしない弱者は、
いつまでも弱者です。

> 一握りの異常者が問題を起こしたからといって
> 全体を断罪するような方向にはいってほしくない

全く話のすり替えにしか聞こえません。
ここでは犯罪者に対する議論をしているのであって、
異常者を断罪などハナからしてませんよね?
正常だろうが異常だろうが、
犯罪は犯罪だ、という話をしてるだけで、
犯罪をしていない人まで犯罪者となるわけないでしょ?
むしろ、その発想の方が
よっぽど犯罪と精神異常を
むりやり結び付けている様に感じますよ。


それと、凛子さんに対するレスが
明らかな誤りなので、
修正させてください。

> 法律には読み方があって
> まず最初に決めた決まりがあり、
> そこに不備があったときに、
> また新たな決まりを付け加えていく
> というやり方をとっています
> ですからこの場合の読み方としては
> 第38条→第39条→第38条2項→第39条2項→第38条3項
> というように読むのです
> ですから現状では犯罪を犯した人が精神異常者と診断されたときは
> 第38条3項の
> 法律を知らなかったとしても、そのことによって、
> 罪を犯す意思がなかったとすることはできない。
> ただし、情状により、その刑を減軽することができる。
> という扱いになっているというわけです

そんな扱いになるわけないでしょ^^;
刑法38条は『故意』に関する規定で、
39条は『心神』に関する規定です。
精神異常はつまり『心神喪失』という話ですから、
39条の範疇の話です。
むりやり38条と結びつけなどできません。
それと『項』というのは後から付けた規定ではなく、
単に箇条書きにしただけの話で、
条項の適用に優先順位などないし、
後付けされた規定は、38条2項などではなく、
『38条の2』という形式になります。
それに、そういう形式の場合でも、
別に条項の解釈に優劣などありませんし、
読む順番などありません。
責任能力がないと判断された心神喪失者は
罰しない(39条1項)
で間違いありませんよ。

それと、りょうたろさんが貼ってくれた
ウィキペディアの記事から
検索して調べてみたところ、
現在の精神科に入院させるという措置、
精神科医は司法の責任転嫁だと猛反論していますね。
精神科医は
「再犯の可能性の判断など我々には不可能だ」
とまで言っています。
それでも、被害者を黙らせてまで
「不可能な弱者保護」を求めますか?
Posted by 鬼 at 2006年01月05日 10:45
りょうたさんから私にお返事があったので
その、お返事を(鬼さん、済みません)

りょうたさんを「荒らし」なんて思ってないですー!!

鬼さんとりょうたさんの話しの食い違いは
どこから来ているのかな?
と思ったら・・・
私か?って思いまして、そのことの
謝罪といい加減な私の、知識の確認で
コメントしたんです(TT)

本当にごめんなさい。


ここからは、私の意見です。

たとえば、もっとも弱者の赤ちゃん。
赤ちゃんが投げた包丁が刺さって死んでしまった時、赤ちゃんは罰しない。
あたりまえです。
じゃー誰が悪いのか?
赤ん坊の手が届く所に包丁を置きっぱなしした人物が悪いと私は思うんです。

では、弱者である精神異常者が包丁を
振り回して人を殺した場合は?
包丁を置いた人の責任ですか?
包丁で人を刺したら死ぬ!
そこまで分からなくなったのなら、その前から社会生活を送れないんではないかな?
その事を知っていながら、放置していた人の責任は?

刑を終え、病院を出て社会生活を始めたときから今の制度では、一般人と一緒ですよね。

その時、自分の子供のすぐ近くに居たら?
自分のこどものベビーシッターに雇いますか?家庭教師に雇いますか?

私は嫌です。これが答えです。

いつ、また異常になるか分からないからです。

殺されてから後悔しても遅いんです。

そうなる前になんとかしないと・・・ね^^

長くなって済みませんです。

PS 私、精神鑑定事態が信用出来ないんですよ。
Posted by 凜子 at 2006年01月05日 11:05
凛子さん
私も凛子さんの意見に賛成です。
現在の状況は、
その責任を
司法と医療で押し付け合いをしている感じです。
お互いに責任はないと主張している感じです。
犯罪の前提として精神鑑定を見たとき、
精神鑑定に信憑性がないことは、
精神科医自身が認めているようです。
それならば、司法の責任を医療に押し付けるのは、
私は間違いだと思います。
司法が答えを出せないのなら、
現状の司法の考えがおかしいのは明白です。
それならば司法が法に拘束されるなら、
司法は立法に対し、
そのような働きかけをするべきであって、
また、私たち国民は、
そのような正しい法改正をしやすい土壌を作るために、
現状はおかしいという主張を
みんなで声をあげるべきだと思います。
医療に責任を押し付けるのもおかしいし、
司法だけに責任を押し付けるのも少し違う。
また、行政や立法だけの問題でもない。
法律は、道徳や倫理がベースとなって、
それらを具現化したものでもあります。
全ての基礎は私たち国民です。
目先の弱者救済などという偽善に惑わされて、
人類の滅亡を後押ししてもいいのか、
という事を私はいいたいです。
Posted by 鬼 at 2006年01月05日 12:08
もう一つ、いいですか。

精神の病を克服しようと頑張って
治療している人達のためにも
異常犯罪者は処罰するべきです。

なんでもかんでも精神鑑定をして、
無罪だ!なんて言うから偏見が生まれるんです。

どーしても言いたかったので・・・
Posted by 凜子 at 2006年01月05日 12:27
凛子さん
私もそう思います。
人権を主張するなら
「ゴマメ」待遇を求めるべきでないと思います。
殺人がやっていい事かダメなことか判断できないのは、
精神異常とは別問題だと思います。
Posted by 鬼 at 2006年01月05日 12:48
刑法の存在意義にかかわる問題なんで,
長くなりますが,順を追って説明しようと思う。くて「保
…うまくできるかどうかちと不安。

今の刑法―というよりも,憲法を含めた法制度全体―は,
まずもって,「できるだけ国家権力は発動しない」という
考え方を基礎としている。
これは,人の自由を最も重要な価値とし,最大限尊重する考え方だ。
その後,経済活動については「自由放任は逆にまずいんじゃないか」
ということで,国家による規制が広く認められるようになったけど,
それ以外の部分については,広く承認される考え方になっている。
だから,刑罰についても,「それを発動して人の生命や自由を
奪うのは,必要最小限にしよう」というのが鉄則。


次に,刑罰を科すことができるのはなぜか。
これは,基本は「非難」で,追加の要素として「教訓」と言われている。
ここで,「非難」の意味に注意して欲しいんだけど,これは,
「行為」に対する非難ではなく,「意思決定」に対する「非難」という意味。
具体的に言えば,

悪いことをしないことも,することもできたのに,あえてする方を選んだ。
なんて悪いやつなんだ!罰を与えてやれ!

ということ。このように,「意思決定に対する非難」が基本だからこそ,
過失犯は故意犯より軽く罰せられる。
ここでのポイントは,「それが悪いことだと分かっていた」という点。
くだけて言えば,「おまえルール違反って分かってやりやがったなこの野郎!制裁!」ということ。
ここの「ルール」とは,法律ではなく,「何となくやっていいこと悪いこと」と思ってもらえればいい。

#厳密に言うと判例はこれと違っていて,その点が批判されてるんだけど,
 現実問題として「何となく悪いとすら思いませんでした」という故意犯は,
 普通の人間ならまずあり得ないので,その点は省略。
 この点をどう考えるべきかで学者が本を一冊書けるような,
 そんな論点なのでこれ以上は勘弁。
 

「教訓」の意味は,文字通り,犯罪者に「俺はなんて馬鹿なことをしたんだ,
こんな刑を受けるくらいならもう二度と犯罪なんかしない」と思わせる,ということ。
こっちはそんなに説明しなくても分かると思う。


以上を前提に,いいことと悪いことを把握する能力を欠いていたり,
あるいは自分の行動を制御できない人の場合を考えてみよう。
「いいことと悪いことの把握ができない」―
つまり,自分が何をやっているのかとか,あるいは周りの物の持つ意味とかが全く分からない場合。
人がそこにいることが分からない,あるいは包丁の持つ危険さが分からない。
上で出ていた,まさに赤ちゃんが包丁を投げる事例にあたる。

次は,自分の行動を制御できない人の場合。
こちらは割と想像しやすいと思うから,省略。


で,こういう人たちについては,「非難はできない」というのが,
今の刑法の考え方。
前者は意思決定の前提となる,やっていいこと悪いことの認識を欠くし,
後者はそもそも悪いことをするという意思決定がないから。
また,教訓による効果も期待できない。
そういう人を刑務所に放り込んで,それでやっていいことと悪いことの
認識がつくというなら精神科医はいらないね。

こんなふうに,非難も教育もできないとなれば,
「それじゃ,非難と教育である刑罰を科すわけにいかないじゃないか」となる。
だって,「国家権力の発動は最小限に抑える」というのが,鉄則だから。
腹が立つ,あるいは不愉快になるのはわかるけど,それを理由に
刑罰を発動させてたんじゃ,独裁者が好き勝手に振る舞うのと変わらない。
生命や自由を奪うのなら,そこには理由がないといけない。
じゃ国民感情は配慮する必要はないという考え方なのか,と言われると,
それこそ小一時間どころか何年間も悩めるのだけど。
正直国民感情をどこまで配慮すべきなのかは,新米受験生のころから
考えてたけど,未だに答えが出ない,と言って逃げの布石を打っておく。
でもずっと悩んでるのはホントの話。

閑話休題。
「だってそんな奴刑務所入れておかないと危ないじゃないか」,
そう思うかもしれない。
けれど,社会の安全のために隔離する,というのは刑罰じゃない。
こういう,非難とか教育とか関係なしに,社会の安全を理由に自由を奪うのを,
「保安処分」と言う。これはこれで,一つの考え方ではある。
今の心神喪失者医療観察法は,こういう考え方を取り入れている。
現実に機能するか,という問題はあるにせよ,そういう保安処分的な措置を
実現しようとして作った法律なのは間違いない。
でも,あくまでもそれは「刑罰」じゃない。
だから,「刑罰」という点からすれば,「無罪」ということになる。
ちなみに,「危ないやつ」かどうかなんて判断できるわけないだろ,
っていう医者の反論があるのは上記のとおり。



この外に,上で出ていた「監督者の責任」について軽く。
その人が,「危ないやつ」かどうかなんて医者にだって分からないのに,
親とか子とかに,その人が死ぬまでの監督義務を負わせるのはどうかな。
罪を犯すかどうか分からないというだけなら,
普通の人もそうではない人も同じじゃないかな。
それから,「万に一つくらいの可能性で人を殺すかもしれない人を
監督しなければいけない義務」と,「人を殺しちゃいけない義務」ってのは
同等なのかな。私は統計に詳しくないから,精神障害者の犯罪率が
千に一つなのか十万に一つなのか分からないけど,
「人を殺しちゃいけない義務」と同等に置けるのは,
「ほぼ確実に人を殺す人を監督する義務」なんじゃないかな。
#「ほぼ」が入るのは,将来の予測に絶対はないから。
 じゃ具体的にどれくらいなんだよ,と言われても困るけど
 (保護責任者遺棄致死と放置による殺人罪の分水嶺を示した判決が,
 放置した場合に「十中八,九」死ぬかどうかで
 決めるといったことを言ってたが,判決からして
 こんな表現するんだから,ということで勘弁)。


これで一通りの説明にはなっただろうか?
とりあえず今日はここまで,って明日来るのか分からないけど。
Posted by 新米弁護士 at 2006年01月05日 22:43
まず私の誤解と認識不足を謝罪させてください

凛子さんへあてた私の法律を使った説明
これは鬼さんのご指摘のとおり明らかな間違いです
勉強不足な知識を使った私の責任です
読んでいる皆さんに誤解を与えてしまう軽率で重大な間違いでした
凛子さん、鬼さん、また読んでいる皆さんに全面的に謝罪します

また、読み返してみると確かに鬼さんの主張は最初から一貫しています
それを私が理解できていなかっただけでした
私の前回までのコメントは議論以前の問題です
これに関しても同様に謝罪します、申し訳ありませんでした。

>>凛子さん
御心遣いありがとうございます
わたしの文章が誤解を与えやすい書き方でした
すぐには直らないかもしれませんが努力して改善します

ここまでのやり取りで、
鬼さんや凛子さんがきちんと相手をして下さったからこそ
私はたくさんのことを学ぶことができました
ですから必ず最後にはありがとうございましたと言って締めくくりたいと思っています

読み間違いや誤解や文章力の問題はすべてわたしの責任です
そこをぼかしてしまうと
相手にする価値がないと思われても仕方がないとも思っていますので
どうかそういう奴なんだと思って
見守っていただけると助かります

あと少しだけお付き合いください

長くなってしまうので、分割投稿にさせていただきます。
Posted by りょうたろ at 2006年01月06日 02:48
謝罪だけでは無責任なので、学んだことを書かせていただきます

1、まず鬼さんや凛子さんの意見のような声があがって、
法律改正に向けての動きがおこり、

2、政府案に対して
http://www.geocities.jp/shakai_rinsho/etc/sinsin.html(研究者の意見)
http://www.naben.or.jp/sinsinsositu.htm(司法関係者の意見)
などの意見が出され

3、http://www.arsvi.com/0ds/m20023.htm
という運動も起こり

4、結局
http://www.moj.go.jp/HOUAN/houan17.html
という法律になったようですね

私は心神喪失者等医療観察法すら知らずに発言していました
穴があったら入りたいです・・・

で、この心神喪失者等医療観察法の内容について調べてみると・・・

http://www.aiben.jp/page/library/kaihou/1702toku.html
(こちらの3、医療観察法の制度概要について が大変参考になりました。
司法関係者の意見です。)
http://www.e-rapport.jp/kyoiku.htm
(こちらの ●I−6 心神喪失者等医療観察法について が解りやすかったです)

なんで?としか思えない。

余計にややこしくしただけじゃないですか。
余計に現場の労力を増やしただけじゃないですか。
余計なお金が必要になるじゃないですか。

鬼さんたちの言うように犯罪行為自体について罪を問えるようにすれば
1,2,3のすべての意見を汲み取れるのに

1から3までの意見はそのどれもが納得できるのに
どうしてそこから4という結論になったのか。

これがまったく理解できません

犯罪を犯したものをより手厚くもてなしていると取られても仕方がないし
また実際そうなっているようにしか見えません

またこちらの意見のように
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C472119842/E1708511920/
(この方は現場の精神科医さんのようです、専門は違うようですが納得できたので・・・)
課題が山積みのようです
(と、言うより根本的なアプローチの仕方が間違っているとしか思えないのですが)



また、精神鑑定についても

私たちがキチガイとよんでいる人の多くは統合失調症という病気で

統合失調症とは幻聴や幻覚などにより
現実的な判断が困難になる病気であり
また、統合失調症になる人は
血縁者に同じく統合失調にかかっている人がいる割合が高いことから
環境的な問題だけでなく、遺伝的な要因も関わっているとみられる
(こちらが専門家の意見です。)
http://www.jspn.or.jp/05schizophrenia/schizophrenia02.html

という知識から
これは保護されるべき弱者であり

精神鑑定は

“判断の材料として”

絶対に必要だ

精神鑑定は、
その内容自体には改善すべき問題があるとしても
そのシステム自体は
断るとか必要ないとかという性質のものではない

という思いからよく調べもせずに投稿したのですが

調べてみると、そういった理解のしかたは逆に危険だとわかりました。

つまり、精神の病気もほかの病気と同じように
完治しない病気だったとしても回復することはできるし、
完治しない病気だからといって隔離すると
逆に悪化してしまうのです。

ですから、今現在の精神鑑定の使われ方を見ると

これは本当におかしいです。

病気の人を保護するという観点から見ても
せめて
犯罪を犯す前に精神異常と判断されていなければ減刑の対象にはならない、
という使われ方をしなければ
無駄どころか害にしかならないと思いますし、

まずその犯した犯罪自体に対して罪を問うような法律がなければ
健常者が納得がいかないのはもちろん
同じ病気で苦しんでいる人にも迷惑でしょう。

そして振り返ってみれば、
鬼さんたちも最初からそういう発言をしていますよね。

読んでいたはずなのに
理解できていませんでした

ですから今現在、
すでに施行されてしまった心神喪失者等医療観察法は、
より悪い方向にいってしまったとしか思えません。

今では鬼さんと同じ疑問でいっぱいです

ですが、ここで自分のことを棚上げすることはできません

結局私のような人間が
恥をかいたり、正面からぶつかることを恐れて
おかしなところで妥協したり、思い込んだり、
譲るべきでないところを譲り合ったりして
悪い結果を自ら招いているのだと思います

物事の本質を見る目を養って、もっと本当の意味で自分を大事にしてあげたいです。
そうしないと人を大事にできないし、
望まないのに人を損なう結果に終わってしまうのでしょう。

今回鬼さんにぶつかってみてよかったです
本当にいろんなことを学ぶことができました

そして自分で調べてみて、声を上げることの大事さを再認識しました
そのためにも、
もっと成長したいです。

正月早々うんざりした気分にさせてしまったのではないかと思います
真正面から相手をしていただいて、本当に感謝しています。

ありがとうございました

最後まで長文ですみません
Posted by りょうたろ at 2006年01月06日 02:51
新米弁護士さん
「ご説明」ありがとうございますm(__)m
ただ、私が司法関係者に求めているコメントは、
「説明」ではなく「考え」です。
ここは司法試験の論述の場ではありません。
司法試験では「通説」の理解が問われますが、
ここは実社会です。
大切なのは「あなたの考え」です。

> そんな論点なのでこれ以上は勘弁。
> 未だに答えが出ない,と言って逃げの布石を打っておく。

そういう部分についての話をしてるんですよ^^;
結局、司法の現場は、
あなたと同じように、
自分達が出せない答えを、
医者に丸投げしてしまったわけでしょ?
それについての是非を論じているのに、
刑法や憲法の原則論を持ち出してどうするの?

そもそも精神科の役割は、
精神病患者が自らの病を克服するために、
それを手助けする部分にあって、
本人が克服する気がなければ、
いくら精神科医といっても、
精神病患者を助けることは出来ないと思う。

これは私が以前記事に書いた、
「人は変わることができる
 が
 人を変えることはできない」
という事に通じるのではないかと思います。

それから、
あなたの主張する「小さな政府」は、
自己責任論の上に立つ考えです。
自己責任論と弱者救済論は、
相反する考えではないですか?
それを同じ壷にぶち込んで論じるのは
無理があると感じますが、いかがなものでしょう?

また、そもそも刑法は、
社会秩序を維持するためのものですよね?
それを論じるのに、遺族の感情を
「置いといて」議論して意味ありますか?
「報復」希望者が続出しますよ^^;
刑法の原則は、
法律家にとっては「非難」と「教訓」なのかも知れませんが、
私たち一般国民にとっては、
「報復感情の抑制」の効果を避けては語れないのでは?

私たちは一般国民の立場で論じています。
法律家は、
私たちと同じ目線では論じることは出来ないのですか?
法制度は司法の現場を拘束するでしょう。
でも、私たちは拘束されません。
むしろ、法制度は私たちの意見に拘束されるべきなんです。
その橋渡し的存在が、
あたなたち法律家なんです。
そのあなた達が、
国民の声に対し法制度の説明をしているようじゃダメでしょ?

あなたは「人として」どう感じるか、
それを問うているんですよ。
全ての基礎は「人」でしょ?
Posted by 鬼 at 2006年01月06日 09:56
りょうたろさん

世の中は、いま、
弱者救済、消費者保護が合言葉です。

でも、これでは人類は滅びる。
私はそう感じています。

弱者が弱者のままで、
ずっと社会からの保護を求めるなら、
その弱者は社会にとって「悪」です。

弱者が自ら弱者の殻を脱ぐなら、
社会はその人を受け入れます。

弱者が弱者でなくなるには、
その人自身が変わるしかありません。
社会が手を差し伸べても、
弱者は弱者のままです。
弱者救済、消費者保護の考えでは、
弱者は一生、弱者のままです。

弱者を救うのは、弱者自身しかないんです。
今の風潮は、弱者をダメにして骨抜きにしています。

「五体不満足」の乙武洋匡さんを知っていますか?
一時、テレビにもよく出ていましたが、
彼は両手両足がありません。
でも、彼は自分を弱者などと思っていません。
この人に「保護」や「救済」が必要ですか?

「世の中の人は、みんながみんな
 あんな強い人間ばかりじゃない」

そんな声も聞こえてきそうですが、
それは、その人の勝手でしょ?
強かろうが弱かろうが構わない。
ただ、それも自分で選んだ生き方なのだから、
社会に助けを強要するな、と言いたい。
ましてや多重債務者や、
保証人になって債務を負わされた人、
それって「弱者」か!?「被害者」か!?

乙武さんの目の前で、
「私は弱者です、被害者です、助けて下さい。」
なんて言えるか?
たぶん爆笑されるでしょうね^^
Posted by 鬼 at 2006年01月06日 10:12
りょうたろさん

私は、全然うんざりなんてしてないですよ。^^

私の方こそ、お名前を間違っていましたー

済みません。恥ずかし〜


ここからは、又私の意見です。
(りょうたさんにでは、ありません)

私、法律は人間が平等に、安全に生活するための秩序だと思っています。

その秩序を決めるのも、そこで暮らしている私達だと思います。

犯罪者にも人権が有るのは、承知の上です

でも、それは犯罪を犯していない市民の権利の方が優先せれるべきだと思います。

なので、精神異常のため犯罪を犯した人の人権を主張するのなら、私達が自分で身を守るための主張をするのは当たり前ですよね。

私が言いたいのは、そこの所です!

刑を終え、病院を出る時にそのことに関わった、弁護士、精神科医が
「この人物は再犯はいたしません。もし犯罪をおかしたら、私もこの人物と共に刑をうけます。」

そこまでの覚悟があるのならまだしも、
現実は違いますよね。

どうやって、自分を家族をそして子供達を守るんですか?










Posted by 凜子 at 2006年01月06日 10:39
凛子さん
そりゃそうですよね。
しかも精神科医側は、
「再犯しない保証はできない」
と断言してるんだから、
責任は司法にあります。
それは明らかだと思います。
でも司法の言い分は、
司法は法に拘束される。
という事でしょう。
結局は立法の問題になり、
立法は、元をたどれば、
国民一人一人の問題という事。
結局、議論すべきなのは
他でもない「私たち」なんですよ。
そして、そういう主張は、
司法に携わる人間も
人権を持つ一人の国民なのだから、
一人の国民として、
積極的に意見を発するべきだと思うんです。
法制度の中での意見ではなく、
法改正も視野に入れた議論をね。
それを裁判官の国民審査のコメントで
「ノーコメント」なんてするから
私たちは反発するんですよね^^;
Posted by 鬼 at 2006年01月06日 11:43
すいません。
自分のコメントに訂正を

〜秩序を守るためにある。
と、次の文を
秩序を守る法律を〜

と付け足して下さい。

お手数をお掛けします。

Posted by 凜子 at 2006年01月06日 11:45
凛子さん
すいません^^;
意味がわからないので、
そのまま載せておきます^^;
m(__)m
Posted by 鬼 at 2006年01月06日 11:51
わかりづらくて済みません^^;

>私、法律は人間が平等に、安全に生活するための秩序だと思っています。
       ↓
法律は人間が平等に、安全に生活するための秩序を守るためにある。

>その秩序を決めるのも、〜
       ↓
その秩序を守る法律を決めるのも〜


言葉足らずだったので・・・


鬼さんのコメントの

>司法に携わる人間も
>人権を持つ一人の国民なのだから、
>一人の国民として、
>積極的に意見を発するべきだと思うんです。


本当にそう思います。

アインシュタインが言ってました。

「私は自分の電話番号を覚えていない。
なぜなら、本を見れば分かることだから。
それよりも私にはもっと考える事が沢山ある・・・」

これは、極端な意見ですが
なるほど!
と私は思います。

本で得る知識も大事ですが、
その事を自分で考えるて、
意見にする事はもっと
大事ですよね^^

私も専門家の自分の考えを
ききたいです。





Posted by 凜子 at 2006年01月06日 12:22
凛子さん
司法試験って、
色んな自由な考えを発表する場ではなく、
「通説」を正しく理解したかを問う場のようです。
その「通説」とは、
一般国民の世論という意味ではなく、
法律家の大半の考えという意味で、
その通説を具体的な事例に適用し、
妥当な結論を導き出す能力を試験で問われます。
確かに大切な能力だと思うのですが、
そのハードルを越えようとするうちに、
自由な意見を言うという発想を
どこかに置き去りにしてしまうのでしょうかね^^;
法律家って、なかなか自分の考えを言いませんよね。
Posted by 鬼 at 2006年01月06日 19:53
>大切なのは「あなたの考え」です。

なるほど,それは失礼しました。
確かに私の考えはどうだ,という表現が抜けてました。
私の考えは,上記説明の通説のとおりです。
以下,少し補足していきます。


>保安処分について。あと,心神喪失者医療観察法

認めるべきではない,と思います。
ただ,現在の心身喪失者医療観察法が医師に丸投げ,
という点はそのとおりだとしても,投げたのは
司法ではなく,あえて言うなら立法府ではないでしょうか。
他害行為をした責任無能力者をどうするかについて,
司法は一貫して「無罪放免」という答えを出してきたのですから。
他害のおそれを判断することまで司法府の役目だ,と
いう見解からすれば丸投げに見えるのかもしれませんが,
司法の機能は,近代から一貫して過去の事実に法を適用して
権利の存否を判断する点にあったわけで,それと全く質の違う課題を
当然に背負わせようと言うのは少し虫が良すぎると思います。


>遺族感情の配慮とか,報復とか

現行法の程度で十分ではないでしょうか。
私の見解の基調は,報復は禁圧すべきであって,私的報復もすべきでなければ
個人に代わって国家が報復をすることもすべきではないという考えです。
報復を禁ずべき理由は,犯罪者といえども人である以上,
その生命,自由は最大限尊重すべきであり,その制約は正当な理由に基づく
必要最小限のものとすべきであって,過度に生命と自由を制約する
報復はこれに反する,と考えているからです。
言い換えると,頭に血が上ってる被害者には,上記原則を堅持するという
冷静な―見方によっては冷徹な―判断は下せないから,ということです。
#この点は,「おまえが被害者でもそう言えるのか」という
 意見の反論になると思います。
 そんな冷静になれるはずがありません。
 頭に血が上って,過度の報復を欲するに決まってます。
 だからこそ,報復は禁じなければならないのです。
もちろん,人が社会を構成する以上,その感情を抜きにして
社会を運営することはできないとは思いますが,
逆に言えば,社会を運営するに当たって必要最小限の程度で感情を考慮し,
それ以上には考慮すべきではないと思っています。
なお,報復者に対する処罰について,それこそ様々な意見がありますが,
私個人の考え方では,それは,私的報復を禁じ国家による処罰のみを認める
現行の法制度に対する重大な挑戦であり,極めて反社会的である,と思います。


>刑法と社会秩序維持

まさにそのとおり,刑法は社会秩序の維持のためにあります。
ただしそれは,自由の制約は最小限にという前述の憲法原則論を前提として,です。
必要以上の制約は許されないし,報復は必要以上の制約である,
そう考えています。
あるいは,そんなに報復を重視しなくても,社会秩序は壊れない,
そんなに血の気が多い人ばかりで構成されてはいない。そう思っています。


>小さな政府と弱者救済と自己責任論

すみませんが,論旨がよく分かりません。
経済活動に限定する場合,これらが相反する考えだというのは
よく理解できるのですが。私が見てきた中では,少なくとも
これらの言葉は経済活動に限定されてきたせいかもしれません。
私には,生命や人身の自由について,「強者」と「弱者」を
観念できないのです。
上記の論旨は,精神障害者についても「弱者だから」救済すべき,
というつもりで書いたわけではないし,そう読めるとも思えないのですが,


>司法の人間は自分の意見を言わない

自分の考えを言わないのは,言う必要がないと思っているからでは。
現行の制度を変えようと思っていれば,熱心に自己の立場の
正当性を主張するでしょうが,現行制度でよいと思っている場合は,
現行法理論の説明の「ほら,筋が通ってるでしょ。」で終わってしまい,
「だから今のままでいいんだよ」の一言が抜けるか,弱いのだと思います。

なぜ「筋が通っているでしょ」で支持の理由になるか。
それは,法律家は論理一貫を重視するがゆえです。
法律家という人間は,法には目的があり,その目的の実現のために
制定されていると考えます。しかも,一つ一つの法典が独立しているのではなく,
各々つながりあっていると考えています。
だから,憲法の理念とか,原則論とかは,公法の問題を考える上で必ず考慮に入れます。
特に刑法のように,人の自由と公益が鋭く対立する場合,憲法理念の考慮が不可欠です。
そして,そういったものを組み入れてできている通説,
あるいは学説は,とても魅力をもっているのです。
逆に,そういった統一的な理解,原理原則への配慮,他の規定との整合性,
そういったものを欠く見解への評価は非常に低くなってしまいます。
自由な意見を忘れるとか,そういったものではありません。
むしろ,通説を超えてすぐれた論理的一貫を有する説が,彗星のごとく
あらわれたら,一気に通説が「旧」通説になります。
民事訴訟法の話ではありますが,ある大学の助手が通説に真っ向から反する
論文を発表してからわずか数年で,その助手の説が通説になり,
大審院(昔の最高裁に相当)の判例さえもその助手の説に変わってしまった,
ということがあります。


>原則論へのこだわり

こんな理由で,憲法や刑法の原則論の説明にこだわっていたわけです。
そして,論理的整合性を重視する立場からこの問題を考えるなら,
まず最初に「どうして精神障害者だと罪が問われないの?」という,
一番最初に提示された疑問に対して通説からの説明を明らかにした上で,
その理論のどこがおかしい,どこが正当だ,ではどう変えていくべきか,
それは現行の憲法理念,あるいは刑法理念と整合するのか,
整合しないのであれば駄目なのではないか,
いや理念の変容を迫るべきだ,等々の形で議論を発展させていくべきだ,
と考えるわけです。
Posted by 新米弁護士 at 2006年01月07日 02:43
おはようございます。

納得です。

保守的なんですかね・・・

どの世界でも「出る杭は打たれる」
ですからね。

言いづらい気持ちも、分からなくはないですよ。

でも・・・ね。 ^^;
Posted by 凜子 at 2006年01月07日 08:31
新米弁護士さん
結局、「司法の立場」でしか
コメントを頂けないようですね^^;
「司法」の立場では適切な判断をしており、
その判断の土俵を「医療」に求めたのは、
問題は感じるが、それは立法の問題だ、と。
その部分については、
既に私がコメントで記載したのと同じ考えです。
ただ、私はもう一歩進めて、
立法とはすなわち国民の声の集約であり、その国民には、
司法の現場にいる人も、
一人の国民として含まれる。
その一個人としての法律家の意見を聞きたい、
と言っているのです。
・司法の判断は適法。
・医療に判断を丸投げするのは疑問。
・しかし現状に問題はなく通説で適切。
↑あなたのこの主張に、
私は疑問を感じているのです。
矛盾していませんか?
司法の責任を問うているわけではないのです。
司法の立場からでなく、
司法に携わる一国民として、
本当に「問題なし」と考えているのですか?
Posted by 鬼 at 2006年01月07日 11:49
凛子さん
「出る杭は打たれる」って言っても、
匿名なわけですからね^^;
司法の側の人間も
一人の国民であることを忘れてるんじゃないですかね?
医療に丸投げしている現状を
「問題アリ」といいつつ、
その責任は「司法」にはなく「立法」だから、
自分達には責任はない、と
責任逃れの弁明に聞こえますよね^^;
立法は国民の声の集積なわけですし、
その声を上げる立場として、
もっとも現実を知る立場の法律家が、
責任は「立法」として、
「現状、問題なし」
と主張するのは、明らかに矛盾していますよね^^;
「人間の心」と「国民としての自覚」
を取り戻して欲しいもんです。
Posted by 鬼 at 2006年01月07日 11:53
鬼さん、お返事ありがとうございます。

今回の精神鑑定の件もそうですが、
麻薬常習者が頭の錯乱で、殺人を犯しても
無罪です。殺人を犯す意志が無かったからと言っても、元をたどれば使ってはいけない薬物を常用していたのですから、「殺人」に関しての刑罰があって良いと、私は思うのですが・・・
これに、あてはめて言うのならお酒を泥水するほど飲んで、意識がもうろうな時に車を運転して人を跳ねて、殺しても無罪なんですか?

考えれば考えるほど矛盾してみえるのですが?

それでも「立法は問題なし」なんですね。

しつこくて、ごめんなさい。

出る杭〜は、そうですよね。
匿名を忘れていました。


Posted by 凜子 at 2006年01月08日 08:42
凛子さん
明らかに現状は矛盾していると思いますよ。
矛盾しているからこそ、
心神喪失者医療観察法
なんてのが出来たのでしょう。
それを刑法改正に方向が向かないのは、
今の社会が必要以上に
「弱者保護」の風潮にあるからだと思います。
弱者保護に反対すると
「人でなし」呼ばわりされる雰囲気があります。
そういう核心に触れるのが
とても難しい社会なんですよね、今。
税金でもそうですよね。
国債問題を解決するには、
どう考えても増税しかない。
歳出の削減だけで国債が返せるわけがない。
にもかかわらず、
増税を禁句にしてしまっているのは、
他でもない私たち国民ですよね?
刑法の問題についても、
「弱者」という禁句に政治家が触れるためには、
私たち国民自身が、
もっと「弱者」「被害者」について考え、議論し、
禁句にしない雰囲気を作る必要があると思います。
もっと国民自身が賢くならないといけないと思うんです。
そんな「もっと賢くならないといけない」状況で、
弱者=無知者
を必要以上に保護するべきだと思いますか?
世の中を悪くしているのは、
無知者であり、弱者自身ではないか、
と私は思うわけです。

それと、
「立法に問題なし」でも、
「司法に問題なし」でも、
「医療に問題なし」でも、
どれでもありません。
「全て問題アリ」だと思うんです。
建築偽装問題でもそうでしょ?
「悪いのは誰?」
って議論ばかりしてますけど、
みんな悪いんです。
そんなモン、議論の余地などないはずでしょ?
世の中、茶番だらけ。
ただ、それを許しているのが、
他でもない、
私たち一般消費者だと、
私はこのブログの立場で訴えてるんですよ。
Posted by 鬼 at 2006年01月08日 09:05
本当にそうですね。
なぜ?
と疑問を持ったら、自分で学んで
考えて私自身が実行に移さないと
何も変わらないですね。

私も口だけに終わらずに、努力
したいと思いますので宜しく。

あと、人間は助けあって生きていると
思いますが、助けるところを間違わない
用にしないと、とんでもないことに
なってしまいますよね・・・



Posted by 凜子 at 2006年01月08日 16:27
凛子さん
そうですね。
借金の代払いが典型ですが、
助けているつもりでも、
実は逆に本人をダメにしていますよね。

社会福祉も、
もう少し審査を厳しくしないと、
これと同じことになるでしょうね。
あ、すでになっているかもね^^;

似非同和活動なんかも、
根底にあるのは同じ問題なのかも知れません。

人間、一度過保護にされると、
歯止めが効かないくらい
社会に援助を求め、
自分の責任や義務を果たさなくなります。

このまま行くと、
社会はダメになるような気がします。
Posted by 鬼 at 2006年01月08日 17:20
はじめてコメントします。鬼さん他皆さんよろしくおねがいします。        さっそくですが私の意見を書きたいと思います。                  第一に、心神喪失者を罰しないという法律について、私は、心神喪失になった原因で分けて考えるべきだと考えます。    例えば無理やり麻薬か何かを打たれて中毒になっているものが気が変になったとか、催眠術とか(信じてないけど)の場合、犯罪の行為者に意思さえないよう場合は無罪でもよいと思います。         しかし、環境だとか、自己の心の弱さで異常者になったものは、心神喪失であったとしても有罪だと思うのです。      難しいのは先天的に異常で犯罪を犯すものです。これを犯罪を犯す前から排除していくようなことになると国家による人権侵害ですが、一度犯罪をしたら当然に有罪にすべきだと思います。          法律として有罪の根拠を理論的に説明すべきとの意見もあると思いますが、結論が妥当であれば最高裁の方々は結構法の整合性を無視してくれたりする傾向があると思います。                ですから、新米弁護士さんのおっしゃるようながちがちではないと考えております。ただどういう結論が妥当であるかは国民の世論、有識者の意見等をとにかくよく検討して決めてくれたらよい制度ができると希望します。              ちなみに原因において自由な行為というばかばかしい日本語の法律用語がありますが私は、あんな理論は不要と思います。自分で酔っ払って犯罪を犯したら有罪が当然であり、心神耗弱とか言って減刑も絶対にするべきではありません。    
Posted by むつみ at 2006年01月13日 11:28
むつみさん
そうですね。
むつみさんのコメントが、
すごく「まとめ」的な感じですね^^

法律の解釈についても、
むつみさんの意見の方が、
新米弁護士さんよりも的確だと思いますね。
法律の解釈は色んな解釈があると思いますけど、
私も「まずは結論ありき」だと思います。
裁判所の判決などを見ていても、
法律を適用して結果として判断するというより、
まずは結論を決めて、
その結論を導くように法律を解釈する傾向が強いと思います。
その結論の根拠となるのは、
むしろ法律自身の中にあるというよりは、
世論や、議論の中で生まれる考えが優先されると思います。
議論の余地なしとする考えでは、
良い社会は生まれないと思いますね。
Posted by 鬼 at 2006年01月13日 12:58
鬼さん初めまして。
異常者の減刑の部分に意見があります。
大半の人はまともな環境で育ちまともな人間に成長しますがそうで無い人も居る訳で、例えば幼い頃からずっと虐待を受けながら育った人に正常な精神を要求するのは無理な話ですし、常日頃からなんらかの圧力をかけ続けられたりしていると精神に異常を来してしまう事もあると思います、心神喪失状態ですね、上でも言われてますけど自分が望まずそういう状態に追い込まれている人も少なからず居るはずです。
自分の意思でどうすることも出来なかった人、強い弱い関係無く、そういうのはあると思います。社会的弱者っていうんですかね。
先天的、あるいは育った環境の問題でそういう人間にならざるを得なかったというケースはあると思います。子供の虐待の問題とかが当てはまると思います。(虐待を受けて育った子供が自分が親になってそれを繰り返すという)もちろん減刑してただ社会復帰させるというのはありえないですが、何かこう手を差し伸べる事が出来ないかと思います。被害者側も納得できる形で、正しい方向に導く事が出来たらと。ただ犯罪を犯した者は裁いてしまえと言うのではなく、そういう気持ちを心のどこかに留めておく事は大事だと思います。まぁ理想論ですけどね。ちょっと心にひっかかったので書き込みさせていただきました。具体的にどうするとかそういう意見出せなくてごめんなさい。。

っていうか最後の鬼さんの書き込みから大分時間経ってるから見てもらえるのか心配;;
Posted by まるヴ at 2006年01月17日 20:24
まるヴさん

人は変わることはできる が 人を変えることはできない

どんな境遇で育ったにせよ、
してはいけない事はしてはいけません。
また、アダルトチルドレンなどの
負の連鎖から抜け出すのは、
当人にその気がない限り絶対にできないのです。

それを社会に助けを求めるのであれば、
私は「滅びよ」と言いたい。
滅びたくなければ、
自らを弱者・被害者と呼ぶのではなく、
自ら変わろうとするべきだ。
それを「自分の意思でどうすることも出来ない」
と本気で思うなら、滅びよ。

人間、本人が本気で変わろうと思えば変われます。
それを社会に「変えてくれ」と言う人間は
絶対に変わらない。

人は変わることはできる が 人を変えることはできない
Posted by 鬼 at 2006年01月17日 20:35
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