シリーズ第3弾!
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今回の不思議なお客は、K一(仮名)♪
K一は、20代半ばのフリーター、
というか、ほとんど無職。
年に数日働く程度だ。
当然、返済は滞りがち。
というか、延滞が解消される事はほとんどなく、
ほぼ常に遅れている状態だ。
住まいは市営住宅。
団地ではなく、平屋。
一戸建てではなく、平屋の長屋。
古い市営住宅は、こういうタイプが結構多い。
わかるだろうか?
その市営住宅の端っこの方には、
ガラスが1枚もなくタイヤがない車が
路駐の列に紛れて駐車(?)されている。
ナンバープレートの地域表示は、漢字1文字だ。
歴史を感じるナンバープレートである。
その横には何故か真っ白い粉に包まれた、
ナンバープレートとカギ穴のない原付。
歩道の街路樹の土の部分には、
何故か家庭菜園のなすびがなっている。
車道の真ん中では、放し飼いの犬が、
我がベッドとばかりに昼寝をしている。
車が近づいても、よける気配はない。
こういう古いタイプの市営住宅は、
家賃がとびっきり安い。
多くは、古く親や祖父母の代から住んでいる。
当事の家賃のまま、据え置きの家賃で住んでいる人が多い。
だから、家賃月数千円という人も少なくない。
中には、月数百円という人も稀に存在する。
古い公営住宅というのは、そういうところである。
そんな環境にK一は住んでいる。
イメージわかるかな?^^;
正直、こういう環境の家に集金に行くのは嫌である。
が、仕事だからやむを得ない。
まだK一との付き合いの浅い頃、
初めての集金に出掛けた。
私 「K一さ〜ん。」
K一 「は〜い・・・。」
私 「にっこりローンです。」
K一 「あ、はい。支払い遅れてましたっけ。」
私 (ましたっけ、だと?(怒) お前、延滞してない事あんのか?)
「ええ、遅れてますねぇ。どうされるんですか?」
K一 「今、仕事してないんすよ。」
私 「ええ、そうみたいですねぇ。
こんな時間に家にいるぐらいですから、
それは何となくわかりますよ^^;」
K一 「だから手持ちの金はないんです。」
私 「そうですか。
でもね、ないから払えないと言われて、
はい、そうですか、てなわけには行かんのですよ。
それだと、払わないモン勝ちになりますからね。
マジメに払っている他のお客さんに申し訳が立たないんですよ。」
K一 「それはわかります。
僕も、そんな事を言うつもりはありませんよ。
にっこりさんの言いたい事はわかってるつもりです。
ちょっと待って下さい。
一緒に来てもらえますか?」
私 「ええ・・・。
どこに行くんですか?」
※K一は、家を出て歩き出す・・・。
どこへ行くのかと思いきや、
となりの家へ入って行く。
お隣さん、カギは掛けていないようだ。
ノックもなしに、K一はお隣さんのドアを開ける。
K一 「○○さん、お金貸して。」
○○さん「あかんあかん。うちも貸せるようなお金ないわ!帰って!」
K一 「そんなん言わんとって〜や!
今すぐ金用意せな、
僕、あの人に連れて行かれるんや!
何ぼでもええから助けてぇや!」
私 (おいおい^^;
何を言うとんねん^^;
真に受けて警察でも呼ばれたらどないすんねん(大汗)」
○○さん「しゃ〜ないなぁ・・・
じゃあコレ持って行き!
もう来んとってや!」
K一 「何とかお金作れましたわ!」
私 「K一さん、あんま無茶せんとってや。
私、拉致なんかしませんで。」
K一 「わかってますやん!演技ですやん!」
私 「で、何ぼ用意できましたん?」
K一 「10円。」
私 「はぁ!?ナメとんのかアンタ。」
K一 「わかってるやん!
これで帰ってもらえるとは思ってませんやん^^;」
私 「あんた10円のためにあんな演技かましとんか?」
K一 「僕ももうちょっともらえると思ってたんですけど、
お隣さんやから、あんま無理言えんのですわ。」
私 「・・・・・・。」
K一 「次は、ちょっと離れたトコやけど、
ついて来てくれます?」
私 「ええ・・・。」
※道中、ツレと散歩でもしているかの様な雰囲気で、
好きな車のことについて語るK一。
どうやらK一の弟はシーマに乗っているらしく、
K一もたまに借りるらしい。
K一は整備の仕事をしていた事があるらしく、
シーマの整備はK一がやっているそうだ。
私 「シーマなんかあるんやったら、
こんな金策せんでも・・・。」
K一 「いや、売れんのですわ。年式古いし。」
私 「古いいうても、あの型やったら
古くても6年落ちぐらいでしょ?」
K一 「いや、そやけど・・・。
あれ、盗難車なんですわ^^;」
私 「はぁ!?・・・あかんがな!」
K一 「そやねん。アカンねん(笑)」
私 「・・・・・・。聞かんかった事にしとくわ^^;」
K一 「うん。そうして^^;」
※そうこうしているウチに、
目的の家に着いた。
結構オシャレな一戸建てである。
知り合いの家か?今回は期待できそうだ♪
K一 「いとこの家なんすよ。」
私 「そうなんや。今度は拉致られるとか言うなよ。」
K一 「OK♪」
※この頃から、次第に会話がツレ風になってくる^^;
K一 「あぁ○兄ちゃん、金・・・」
○兄 「お前、二度と来るな言うたやろ!!」
K一 「ごめん、そやけど・・・」
○兄 「お前、次来たらマジ殺すぞ!!」
バタ〜〜〜〜ン!!
K一 「あきませんでしたわ^^;」
私 「・・・・・・。」
K一 「とりあえず、今日のとこは収穫これだけですわ^^;」
私 「10円の領収書なんか切れるか!!」
こういう相手から取り立てるのは、
ほんっと難しい^^;
○兄が、この時間に家にいたのにも疑問を感じるが、
これについては私の業務範囲を超えるため、
未だ疑問のままである。
シーマの存在といい、
この一家は未だ謎のままの部分が多い。
実は、K一の妹も、我がにっこりローンの客だという事を知るのは、
これよりもっと先の話である・・・・・・。
サラ金のお客には色んな人がいます^^;
このシリーズ、好評なら、
記憶の限り、不思議なお客をご紹介して行きます^^
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ありますね。こういうところ。
映画とかで見る、スラム街みたいなところでしょ。
(いや〜、アメリカ行ったことないもんで^^;)
よく配達にも行きましたよ、こういうところは。
ハンコ無いと3件目に借りに行ったりとかしてましたね。
しかし・・・10円ね。^^
隣のおばちゃん?。ナイスだね。
K一さんからはしっかり回収できたのでしょうか。
落語を聞いているみたいで、面白かったです^^ なぜだか、子供の時の事を思い出してしまった。わたしの父は、マカロニウエスタンと落語が大好きで、借金が大嫌いでした(いまだ健在)!家も現金で買ったほどです。そんな訳で、子供のころから我慢することが普通でしたね^^
これからも楽しみにしてます。
その後のK一さんですか?
気になる?^^
マカロニウエスタンって何ですか?
何か変てこな名前ですね^^;
クリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」なら分かるかな?
クリント・イーストウッドは、この映画で有名になったんですよ^^ かっこいいので一度みて〜
わたし、映画が大好きなんです。
そうですか(笑)
イタリアの西部劇でマカロニウエスタンですか^^
別にパスタウエスタンでも良かったんですかね?
マカロニは日本だけの呼び名です^^
かすってましたね^^
借金が人を蝕むんですよ。
借金をする前に、
最初っから狂っている人というのは
あまりいないと思います。
借金をして返せなくなって、
その罪悪感が人を狂わせるんです。
だから、本当の極悪人は、
もしかしたら狂わないのかも知れません。
罪悪感などないですからね。
・・・
その場合は最初っから狂ってますか^^;
借金などするもんじゃない、という事です。
もし現在借金を持っているなら、
必要以上の倫理観で凝り固まる前に、
再生を試みることです。
借金ブログを読んでいると気付くと思いますが、
必要以上に「自力返済」にこだわる人が多いでしょ?
この心理が、借金が人の心を蝕む原因です。
無意味な「義理」を重んじるばかりに、
本当に重んじるべき義理を軽んじて、
自己矛盾と無駄に戦うんです。
そして、自分が傷付くことに過敏になって、
人を傷付けるのには鈍感になるんです。
さらに、自分を本当に想ってくれる人の助言には
聞く耳を持てず、
心地良い詐欺師の言葉に引き込まれ、
まさに人生ドツボです。
そうなる前に何とかせよ、と呼びかけているわけです。
しかし、こういう話をすると、
「偉そうに」
という荒らし(恐らく当人^^;)が来るので、
借金している人の相談に乗るのもバカバカしくなって、
掲示板も閉鎖した、というワケです^^;
しかしまぁ、
最近のサラ金の貸し方は、
確かに酷いですけどね。
資本主義社会の限界を垣間見る感じです。
業界規模がが縮小局面に入ると
どうしても歪みが生じますよね。
貸し続けないと倒れるという事でしょう。
明日は、そんなテーマを基に、
「サラ金ってどんなトコ?」シリーズの
第3話でも書きましょうか^^
あれ、こっちのほうがいいかもしれない。
『貸し続けないと倒れるサラ金。』
「そして誰も借りなくなった。」(サブタイトル)
K一さんは鬼さんが担当なんで
がっつり、回収したと思うんで・・・。^^
確かにそうですね。
だって笑えなくなりますもん^^;
ただね、サラ金はなくならないと思う^^;
需要は間違いなくありますし、
そういう人たちがいなくなる事はないと思う。
悲しいけど。
あ♪100回記念おめでとうございます♪
うちの記事まで取り上げて頂いて^^
ありがとうございま〜す m(__)m
今はそのような地区に行くことがないので記憶の彼方にあったんですが、すぐに浮かんできちゃうのがイヤだなぁ〜(^ ^;
普通女子は集金に行かないのですが(何かあったら困るからね)、先輩が車で近くを通った時に教えてくれましたので、知ってます。
それほど強烈に記憶に残ってるんですね。
コメント欄10件目の鬼さんのコメント、うちの親戚に私が言ったこととほぼ重なります。鬼さんほど上手く言えなかったですが・・・。
思い出したら辛くなります。今どこでどうしているのやら・・・?
今年の春頃に向こうから連絡を絶ってきたので知るよしもありませんが、今の心配は親戚ではなく、その子どもです。
物心がついた頃から、借金を繰り返し無理な生活を続ける両親を見て育った子どもは、間違いなく価値観、論理感がおかしくなっていると思われます。
このブログを見て、借金に対して開眼できる人が増えることを祈るばかりです。
その辺りの事情は、
今日の記事で書きましたので、
今日の記事を読んでみて下さい。
伝わる人には伝わりますが、
伝わらない人に対しては、
残念ですが、他人にはどうしようもありませんよね。
ご愁傷様、と思うしかない様です^^;
自分が力になれる人に対してだけ、
精一杯力になるのがいいのかな、って思います^^